「組織の全体最適を考える」エンジニアリング・マネージャー渡辺匡城の、ビジョン駆動なキャリアシフト
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「組織の全体最適を考える」エンジニアリング・マネージャー渡辺匡城の、ビジョン駆動なキャリアシフト

Synamonの取り組むビジネスXRの課題は、まだまだ技術領域としてニッチなこと。市場全体として人手が不足していて、他の技術領域に比べて人が集まるハードルが高くなりがちです。そんなXR市場に好奇心ひとつで飛び込んできたのが、エンジニアリングマネージャーの渡辺さん。その意思決定のエピソードと、それを原体験にしたこれからの組織づくりについて話を聞いていきます。

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渡辺匡城(わたなべ まさき)(@mochi_neko_7 
大学院時代から2年のインターンを経て、2019年新卒入社。エンジニアとして活動し、2020年よりエンジニアリングマネージャーとして組織づくりに携わる。業務での開発経験がない状態でエンジニアとしてSynamonにジョインするなど、意外と好奇心に従うタイプ。趣味が多く、キーボード(弾く方)、キーボード(自作する方)、イラスト、ヨガ、などジャンルを問わず手を出す日々。作業デスクにIKEAの葉っぱを装備している。

はじまりは「ここでやる意味」を感じたカジュアル面談

ーーまずは、渡辺さんのSynamonでの役割を教えてください。

渡辺:今はエンジニアリングマネージャーとして、Synamonの開発体制を整える役割を担っています。最近は主にエンジニア採用にコミットしていて、カジュアル面談はほぼ自分が担当していますね。2017年にインターンとしてSynamonにジョインし2019年から正社員、今年で5年目です。

ーーSynamonの創業が2016年なので、ほぼ創業メンバーですね。入社直後のXR市場は、現在よりずっと黎明期で、Synamonも、多くの事例はありませんでした。そんな中でSynamonと出会うきっかけは何だったのでしょう?

渡辺:インターンとして入社したのが大学院時代の話です。当時、弟から「インターン始めた」という話を聞いて、「ああ、自分もそういうことを考える時期か」と思って。

ーーなんというか、とても些細ですね。

渡辺:学生あるあるですよね。大学院では物理学の素粒子論を専門分野として扱っていたんですが、ずっと研究職をやっていく予定はなくて、その時期からWantedlyなどを見るようになって。当時興味のあったAIやVRに関係する企業を探していたタイミングで、Synamonを偶然に見つけました。

ーー初めてのインターンということは、エンジニアとして実務経験はないですよね?多少ハードルを感じられたのではないかと思います。

渡辺:実務経験はなく、大学でプログラミングをがっつりやっていたわけでもなく、C言語やPythonをちょっと触ったことがある程度でした。その時は「インターンだしあまり気を張らず、どうせなら面白そうなところに飛び込むか」くらいの気持ちでしたね。

ーーもしかして結構怖いもの知らず……?好奇心に従うタイプですか?

渡辺:正直、インターンを探しはじめた頃は、好奇心が湧いてくるような企業ならどこでもいいと思っていたんですよね。でも、Synamonにジョインすると決めたのは、ただの好奇心だけじゃないですよ。Synamonで活動していくことに意味を感じた瞬間がちゃんとありました。

ーーSynamonで活動する意味!それはどのタイミング感じたんですか?

渡辺:初めてのカジュアル面談のタイミングですね。当時は秋葉原のマンションにオフィスがあったんです(※現在は五反田)

当時は今以上に「XR=エンタメ技術」の風潮でした。そんな中で、すでにSynamonは「社会インフラとしてのXR」をビジョンに見据えていて、とても興味を持ったんです。自分は『ソードアート・オンライン』(以下、SAO)という小説が好きで、同作品はVRのゲームが舞台となります。さらにその続編作品『アクセル・ワールド』では、XRが社会インフラとして浸透した世界観が描かれています。そんな「XRの浸透した社会」にまつわる話で盛り上がったりして……

ーーうわぁ、代表嬉しかっただろうなぁ(笑)

渡辺:お、わかってる奴が来た!みたいな空気になってましたね(笑)現在でさえ、エンタメ技術として見られることの多いXRですから、当時から自分みたいな面談希望者はレアだったのかなと。

ーーそうですよね。今でこそ『ソードアート・オンライン』レディ・プレーヤー1』のようなXRの世界観を舞台にした作品はSynamonの共通言語になってますが、当時からすると少しSF的すぎるというか。

渡辺:自分もSynamonに出会うまではXRの浸透した社会なんてSFだと思っていたので、それをやろうとしているスタートアップの存在には驚きました。でもその面談の中で、ここで本気でそのビジョンを一緒に実現していきたいなと感じていて、ジョインを決めましたね。

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「組織の全体最適」を考えて、エンジニアリングマネージャーへシフト


ーーその熱い面談を経てジョイン後、エンジニアとしてのキャリアを4年程度積みつつ、正式ジョイン。5年目の今はエンジニアリングマネージャー。スピーディなキャリアですよね。

渡辺:自分が、というよりはスタートアップ企業の成長がスピーディだから、というのが大きいですけどね。常に事業フェーズに合わせた最適な役務にシフトしないと追いつかなくて。

ーーとはいえ、4年間エンジニアとして活動を続ける中で、もっと技術を極めてテックリードの道を行ったりするルートもありましたよね。なぜ、エンジニアリングマネージャーへ?

渡辺:一言で言ってしまうと、Synamonにとっての全体最適を考えたらそうするべきだった、という感じですね。自分自身、整えたり最適化するということにワクワクする方なんですよ。コードを書いている時も、どちらかというと設計やリファクタリングのような、複雑な構造を整えたり全体を見て最適化する作業が好きでしたし。

ーーチームの全体最適を考えることにワクワク感がある?

渡辺:はい。スケールしていくソフトウェアには設計が必要なのと同じで、Synamonの開発チームもこの先スケールしていくにあたり、全体設計を考える必要があると思うんです。例えば人が増えるとコミュニケーションは複雑化していくでしょうし、そうなるときちんとした構造化が必要ですよね。エンジニアリングマネージャーとして、そういった全体最適を考えることには楽しさを感じていますね。

ーー組織づくりの面でも、ソフトウェア開発の考え方がベースになっているように感じますね

渡辺:まさに実際の開発体験も、チーム設計を考えるきっかけになっていまして。2年前くらいに、現在の技術基盤のベースになるプロジェクトを4人組のモブプログラミング形式でやってみたんです。その開発スタイルは、従来のように開発者が数名と責任者がいて、それぞれが開発を分散してすすめ、各自で時々連携をとって……という形とは体験がまるで違いました。

ーー4人一組で開発することと、開発者が分散していることでどんな違いを感じましたか?

渡辺:思っている以上にコミュニケーションの齟齬がおこることですね。かなりショックを受けました。こんなにも人によって思い描くことが異なっているのか……ということを実感する瞬間でしたね。

ーーコミュニケーションの齟齬。

渡辺:開発者が独立分散することで、それぞれが少しずつ独自の価値観でイメージをつくりこんでいくんですよね。気づけばガラパゴス化していて。

ーーなるほど。

渡辺:それは悪いことばかりではなくて、4人分の視点がそこにあるというという風にも考えられます。ちゃんと意思疎通を図っていけば、より質が高く堅牢なものがつくれます。これはまさに「早くいきたければ1人で行け、遠くに行きたければみんなでいけ」だなと。

ーー個人が出せる「スピード」というメリットよりも大きな価値がチーム開発にはあるんですね。

渡辺:はい。だからこそ、開発者が増えてスピードが多少落ちてでも「ただの個人の寄せ集め」以上の価値を出すためには、全体を俯瞰する役割が必要だと思いました。メンバー集めもそうですが、全体の開発体制整備、フローを最適化しながら、スピードをなるべく落とさずチームの集合知のメリットを高めていきたいですね。

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採用で重視するのは、過去でも現在でもなく未来への共感


ーー実際にエンジニアリングマネージャーとしてどのようなことを行っているんですか?

渡辺:Synamonのエンジニアリング組織を整備する役割で、今は特にエンジニア採用に力を入れています。

ーーエンジニア採用について感じていることはありますか?

渡辺:シンプルに採用の難しさを感じています。そもそも技術領域として成熟しきった市場ではないですし、「生粋のXR技術者」なんてほとんどいませんからね……。

ーー母数が少ない中でも、即戦力になるような仲間を求めている?

渡辺:理想はそうです。でも、自分の原体験も合わせて考えると、やっぱり必要なのは過去何をやってきたかとか、現在どのくらい実力があるかではなく、未来の「ビジョン・ミッションへの共感」だと思っています。だからこそ、カジュアル面談を大切にしたくて。書類審査やスキルチェックだけでは、ビジョンを共有することはできないですし。

ーー渡辺さん自身、ビジョンへの共感があってこそのキャリアですもんね。

渡辺:なんなら、それ以外特に抜きん出たスキルも持っていなくて、全て後付けですしね。逆だったら成立してないと思います。技術力はとても高いけどSynamonのやってることは興味ない、だったら今はないですね。

ーー確かに。

渡辺:そもそも技術者って、今持っている技術力だけでずっと食っていけるような職業ではありませんし、ビジョン共有を十分に行えていてマインドセットさえ一致していれば多少の知識の差分はキャッチアップできると思っています。

ーー渡辺さんがいうと説得力がありますね。そのまんまなので。

渡辺:(笑)。そういう意味では、今やっているカジュアル面談もまた、自分にとってはゼロからのチャレンジですね。元々そんなにコミュニケーションが得意でもなく、採用に関わった経験もなかったので。気持ち的にはSynamonでエンジニアを始めた時に近いですね。楽しくお話させてもらってますよ。

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Synamonは「熱量に頼らないバランス感覚」がある

ーー実際、カジュアル面談ではどんな話をしているんですか?

渡辺:まず前提として、カジュアル面談なので、技術レベルを測ったりとか、入社意思を確認したりとか、そういう話はしていません。面談では主にSynamonのビジョンの話をしていますね。やはり「ビジョン・ミッションへの共感」は強力なリソースになりうると考えているので、ビジョンの共有とそれにワクワクしてもらうことが大事かなと考えています。あとはSynamonの今のカルチャーについても多めにお話させていただいてます。もうずっと見てきているので、ここについては社内でも話せる方ですね。

ーーほぼ創業メンバーですもんね。入社5年目となると、カルチャーの変化を感じたりすることもあるのではないですか?

渡辺:創業初期から、基本的な空気感はブレていないですね。それは武樋さんがブレないからですが……いやでも西口さんも独特で……(笑)。まあ、その2人の影響力、つくってきたものはベースに残り続けています。おそらくこれからも変わらない、Synamonの根っこです。

ーーSynamonの変わらない空気感を言語化すると、どういったものだと思います?

渡辺:一言で言うと「高い熱量で無理やり押し切らない」です。

何事にも筋を通していて、ハックしたり騙ったりすることなく、納得と合意を大切にして丁寧にやっている。そんな丁寧さがありながら、大きな夢は見ているし、ちゃんと炎は燃えていて熱量は失わない、そのバランス感覚があるイメージがずっと変わらずにあるように感じます。

ーー高い熱量だけに頼らないバランス感覚を好んでいるメンバーは多いようにも感じますよね。逆に、変わったなと感じることはありますか?

渡辺:やっぱり、組織になったことですよね。空気感は変わらず、確実に組織になってきているなと感じます。同時に、一人ひとりの勢いとパワーに依存してなんとかするというフェーズではもうないのだと実感します。ミッション、ビジョン、カルチャーを密に共有し、組織の持つ力を粛々と高めていく必要があるなと。

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「総合的な技術力の向上」で、成長に耐えうる組織へ

ーー渡辺さんは、エンジニアリングマネージャーとしてこれからSynamonをどうしていきたいですか?

渡辺:ビジネスの話はみんなしてくれているのであえて技術の話をすると「総合的な技術力の向上」です。Synamonを「ビジネスXRに強い」だけでなく「いちテック企業としてみても、技術力に強みがある」ような組織にしたい。ここに、組織づくりの面から貢献していきたいと考えています。

ーー技術力に課題を感じている?

渡辺:はい、例えば完璧にテストコードがカルチャー化しているわけでもなければ、設計が特別うまい人がいるわけでもない。松原さんの記事でも一芸に秀でていたり発信力のあるスタープレイヤーも不在という話もありましたし。

ーー「優秀だけど、飛び抜けた特異性がない」ことへの課題感ですよね。

渡辺:ええ。Synamonは技術だけの会社ではありませんから、ビジネスと開発の総合力として奮闘してはいます。ですが「欠点がない」だけではこの先プロダクトが大きくなっていくにつれて困りごとが増えるでしょう。レガシーな技術を刷新しきれなくなったとか、人が増えて技術ベースが崩壊したとか、そういった問題がおこらないように、技術面を力強く引っ張る存在が必要なタイミングがきています。

ーー壊れない組織をつくることが渡辺さん自身のチャレンジでもあるということですね。

渡辺:そうですね。組織のビジョンがそのまま個人のビジョンになるタイプなので、今は事業成長のスピードに耐えられる開発体制をつくることに尽きますね。まずはメンバー集めから!

ーー最後に、これからSynamonと出会う人にメッセージをお願いします。

渡辺:XRというと、まだ世の中に事例が少なく身構えてしまうかと思いますが、XR以外のソフトウェアの技術が全く通用しない世界ではありません。それに、過去の経歴や、現在何ができるかより、これからますます進化する技術をいかに追っていけるかの方が大切です。

これからが大事だからこそ、ビジョンをしっかり共有する時間をつくりたい。それは、自分自身のSynamonでのキャリアがカジュアル面談での強い共感から始まっていることにも繋がっています。

SAOのような世界観で、世の中にビジネス事例を創出し、社会とXRを繋げていくことにワクワクする人たちと、出会いの機会をつくれたらいいなと思います。なので、カジュアルに話を聞きにきてください!

ーーありがとうございました!

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編集協力:TELLIER

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